金利の見ておきたい二つの点

お金の借り入れに申し込む際においてよく見る点というのは、やはり金利になると思います。金利というのはお金を借りた際に実質的な金銭負担となるものですので、これが低いと私たちの負担が大きく軽減されます。

金利といえば当然低金利…最も低い状態で借りられた時の値が目に付くと思います。大抵の業者において最も低い状態の金利は1桁なので、年率で直せば十万円借りたとしても年間一万円以下の負担となります。こうして具体的な数値を見ると魅力的ですよね。

ただ、最も低い状態の金利に誰しもが手が届くわけではありません。低い金利で融資を受けるには相応の限度額も必要ですので、限度額を用意してもらえるほどの私たちの条件も厳しくなってきます。
(⇒良い借り入れに必要な条件とは

そのことから金利というのは、最も低い状態を見ているだけで良いわけでもありません。時には最も高い状態の金利を見ておくことも、借入申込において重要なのです。

金利は上限と下限の両方が大事

金融業者各社が提示する金利というのは、上限と下限の金利があります。単純に考えれば下限金利が一番の魅力であり、この値を掲げて積極的な宣伝を行なっている業者も多いです。

反対に最も高い状態の金利というのは、そこまでプッシュされる事はありません。実際最も高い状態だと法定金利の上限である18%に近い値となっており、例え限度額が低くとも少し負担としは軽視できるものとは言えません。

しかし、借り入れ審査において重要な点…収入が低かったり仕事が安定していない状況で借入枠を作らないといけない場合、低い状態での金利で借りる事は難しく、最低限の枠しか用意してもらえない事も珍しくありません。

それでも借り入れが必要で作るのなら、当然上限金利が安い場所に申し込むほうが、金利における実質負担が減る事になります。上限金利が安いというのは軽視されがちですが、自分の状態を冷静に判断できる方なら、選択肢に入れるのは間違ってはいません。

また、住宅ローンの場合はそこまで審査結果が金利の振れ幅に繋がる事はありませんので、あくまで審査に通過すること自体が大変だと思っておきましょう。

上限金利も下限金利もきちんと見ておこう

当然下限金利で借りられそうなくらいの余裕があれば下限金利狙いでも良いですが、上限金利が安いところから申し込んで融資を受けて、後から金利見直しで再審査を受けるのも当然OKです。

下限金利にこだわり過ぎるとこうした見落としに繋がるので、申し込み前の金利選定は細かいところまで見てからにしましょう。