住宅ローンは使わないとダメ?
住宅購入の為に必要な金額というのは、生涯年収から見ても非常に大きな割合を占めます。棚からぼた餅のように宝くじなどを当てる以外では、一度に必要な金額を捻出するのは現実的ではありません。
しかし、住宅購入には専用のローンがあります。この住宅ローンは専用のローンだけあって、大きな買い物である住宅購入においては非常に頼りになる存在です。世の中の購入された物件の大半は住宅ローンを経ての購入だと思っていいでしょう。
しかし、何も住宅購入の際には必ずしもローンを組まないとならないわけではありません。住宅よりも安い車や一部の高額なパソコンなども一括で払えるならそれでも可能なように、住宅購入においても一括購入はできないわけではありません。
(⇒ローンを組んで買い物をしてみよう!)
それでも一括購入が少ない理由
住宅ローンは『ローン』である以上、当然金利とそれに伴う手数料が発生します。一括購入というのはそれらのデメリットを発生させないという事でもありますので、ここだけ見れば一括購入のメリットは大きそうに見えます。
しかし住宅購入というのは非常に大きなお金が動き、また税金などの兼ね合いも大きくなってくる都合上、一括購入であってもリスクはあります。ちょっとした高額商品購入のように、ただ単に『一回の支払いで買う』というわけにもいきません。
まず顕著なのが税務署からの調査が発生する可能性がある事です。多額のお金が必要になる住宅購入でありながらも払えたという資金力には、やはり裏がある…有り体に言うなら、何か不正なお金ではないか、と疑いをかけられてしまいます。もちろん自力で稼いだお金なら問題ありませんが、こうした調査が発生する事もあるのは肝に銘じておきましょう。
また、住宅ローンを組んでいると所得税などの控除が受けられるのですが、一括購入だとそれも受けられない事があります。これも金額次第であり、さらに言うなら金利負担の方が結果として高くつく事も考えられます。住宅の一括購入の際には、こうした税金周りに詳しい人に尋ねておくといいでしょう。
(⇒住宅購入で頼りになる人と言えば?)
高い買い物ほど一括購入は慎重に
今回は住宅ローンにスポットを当ててお話しましたが、住宅以外にも高額商品であればあるほど、一括購入は慎重になるべきです。例えば一括購入後に発生する費用などを計算に入れていないと、お金をほぼ使い切った場合にはどうしようもない事態になりかねません。
住宅というのはそれが特に顕著ですので、資金に余裕はあっても必ず、専門家などに相談するようにしたいところです。