家賃と住宅ローン
マンションやアパートに住んでいると、当然家賃というのが発生します。家賃というのは毎月の部屋代であり、これはそこに住んでいる限りずっと支払わなくてはなりません。悪い言い方をしてしまえば、自分に返ってくるお金とは成りません。あくまでも現状の生活維持費でしかないのです。
そう考えると住宅ローンによるマイホーム購入というのは、毎月住宅ローンの返済が発生するものの、家賃は発生しません。むしろ毎月の家賃が住宅ローンに置き換わるような形になるので、場合によっては家賃よりもローン支払いの方が毎月負担が小さくなる事だってあります。
そう考えると家賃に比べて住宅ローンというのは、毎月支払うにしても意味合いが違うように映ります。永遠に払わないといけない家賃に対して、住宅ローンというのは時間がかかるけどもいつかは終わりますし、払い終えれば家は名実ともに自分の物となります。マンション暮らしの方がマイホームに憧れる理由が良く分かりますね。
ただ、実際は家賃と住宅ローンという線引だけで判断できる事ではありません。これは住宅ローンでマンション購入でも同じで、住宅を購入するという事は、簡単なことでは無いのです。
軽い気持ちで住宅を購入してしまうという事
確かに住宅ローンを家賃に置き換えて宣伝している業者は多いのですが、住宅購入に際して発生するのは、住宅ローンだけではありません。その他の費用も重なるからこそ、支払い途中で手放してしまう方が多いのです。
（⇒住宅ローンが払えなくなった場合の手段とは？）
例えば住宅を所有していると固定資産税という税金が発生します。これは毎年発生する税金の上に、年金や健康保険とは比較にならないような高額な税金です。持ち家を所有しているとこの税金というのが毎年の悩みの種であり、持ち家に加えてマンションまで所持していると、固定資産税だけで利益の一部が綺麗に無くなるなんて良くある話なのです。
マンション暮らしも利点がある
その点で言えばマンション暮らしというのは原則として家賃支払いをしていれば、当然固定資産税なんてものはありませんし、火災保険といった住宅につきものの諸費用は全てマンション側が負担してくれます。
マイホームというのはそこに根を下ろす為に購入するものなので、引越しが控えているなどの場合は当然マンション暮らしの方が良いでしょう。