住宅ローンを始めるにあたって必要な事
前回で住宅ローンの使い時について解説しましたが、これで自分自身がいつ住宅ローンを組むべきか、想像できたと思います。
その上で住宅ローンを使うと決めたのならば、組むための手続きが必要となります。手続きだけでなく言うまでもない、それこそ本来なら必須にしておきたいくらいの事もあります。
今回は住宅ローンを組むにあたって必要な事を、順を追って書いていきます。流れを掴むという意味でも最後まで目を通していただき、自分の頭の中で住宅ローンを使うまでをシミュレーションしてみましょう。実践も大事ですが、必要なことを知っておくだけでも大きな全身となるのです。
兎にも角にもまずは申し込みを
住宅ローンを使うにはまず申し込まないと進みません。さすがに「住宅を購入するので使わせて下さい」と言うだけで使えるようになるわけでは無いのです。
住宅ローンの申し込みというのは銀行にて行う事が多く、窓口で相談しながら申し込むのがベターであり無難でもあります。分からない事は全部この時点で聞いていくくらいの気持ちで挑んでいきましょう。
また、最近は技術の発達により住宅ローンもインターネットから申し込めるようになりました。出来れば窓口で相談しながらのほうが個人的にはオススメできますが、忙しい方ならこちらを利用すれば、一切営業所に向かわなくても申し込みが完了する事もできます。
申し込んだら審査が待っている
住宅ローンに申し込んだら審査を受ける事になります。審査というのは簡単に言えば『借り入れを行なっても返済能力があるかどうかを調べる』事です。これが不十分だと判断されれば、当然住宅ローンは組めなくなります。
住宅ローンの審査基準は基本は同じで収入などが重要ではありますが、細かい部分で違いますので、どこかが受かってもどこかが落ちるという事は十分あり得ます。信用情報と言った今までの借り入れ履歴も関わるので、落ちるかどうかは受けてみるまでは分からないと言っても過言ではありません。
出来れば蓄えも用意してから
これは個人的な勧めとなるのですが、住宅ローンを組む前はある程度の蓄え…貯蓄が欲しいところです。必須でこそありませんが、審査の際に今現在の大まかな貯蓄額を聞かれる事はあります。
この貯蓄額が多いという事は、何かの問題があって収入が減ってしまっても、予定通りの返済が出来るという事です。収入が減る以外でも急な病気などでお金が必要になる事はままあり、住宅ローンのような毎月の負担が大きい借り入れの場合、これがあるなしではいざというときの安心感に大きな差が出てきます。必須でこそ無いにしても、一円の貯金も無く住宅ローンに向かい合うというのは危険きわまりないと言わざるを得ません。
準備が出来たら申し込み
このように、住宅ローンを実際に組むまでにはたくさんの過程があり、どれも飛ばして使うという事はできません。唯一貯蓄だけは個人の自由ですが、これはむしろ無いのに住宅ローンを決断するという判断力の問題と言えそうです。
住宅ローンを組むことが出来れば、いよいよ返済が待っています。次回では返済についての注意点なども学んでいきましょう。
(⇒住宅ローンを返済していくのに必要な知識)