老後の生活に必要なもの

60代というのは、人生の中でも後半と言える節目です。私もこの歳になるまで必死に働き、家庭を築いて子供も生まれ、つい最近まで幼いと思っていたその子も、あっという間に学生を経て独立しました。時の流れというのはあっという間ですね。歳をとってしみじみとそう思うようになりました。

60代というのは多くの方が仕事をリタイアする年齡ですが、私もその例に漏れません。正直なところまだまだ働ける程度には体も動くのですが、社会にもやはり順番というものがあります。私の後釜も十分育っていましたので、余生の過ごし方も具体的に決まらないまま、退職を迎えました。

老後に子供に面倒をかけなくても良いように貯蓄はしていたし、退職金も支給されたので、余生を生きるには十分…と思っていたのですが、やはり不況のおかげで何が起こるか分からない時代です。資産運用こそが周りに迷惑をかけない為の手段ではないか…60代にして私は、ふとそう考えるようになっていたのです。

それまでも何度か資産運用に関する勧誘は受けていましたが、なかなかしっくりくるものがありませんでした。そんな時知人から『マンションのオーナーになってみるのはどう?』という意見をもらい「確かに住む場所は人間ずっと必要になるし、そういう意味では不況にも負けないかも」と思い、住宅ローンに通過するかどうかの不安も少し抱きながら、マンション経営と共に第二の人生を歩む事にしました。
(⇒マンションオーナーってどんな存在?

退職後でも組めた住宅ローン

一番の不安は、やはり住宅ローンの審査でした。住宅ローンの審査は厳しいのくらいは知っていたし、それなのに仕事からリタイアした私が申し込んでも通るのか、疑問ばかりでした。

しかし、住宅ローンの相談に行った時に「頭金を入れていただけるなら、大丈夫だと思いますよ」という職員の方に言っていただけたので、初期の資金だけは十分にあった私はそれに了承し、頭金を二割程度入れるような格好となりました。

すると住宅ローンの認可が降り、無事にマンション購入ができて、賃貸収入が無事に入るようになりました。もちろん支払い優先なので払い終えるまでは赤字スレスレではありますが、それくらいなら貯蓄のやりくりで何とかなりそうです。

私も年寄りと言える年齡なので「一緒に暮らさなくて大丈夫?」と心配してくれる子供ですが、今ではマンションから入ってくる賃貸収入の計算が楽しく、まだまだ老けこむには早いと思い、その申し出を嬉しいけど断っています。

住宅ローンは私のような老後の生活でも利用できますので、同じ境遇の方は是非試してもらいたいですね。