多重債務に陥らない為に
借り入れにおける金利が下がった現代においても、まだ借金が原因で生活を崩壊させる方が後を絶ちません。ドラマで見るようなヤクザまがいの取り立てこそ減って物騒さは減りましたが、今でもお金を借りたばかりに多重債務に陥ってしまう方も多く、結果としてお金の借り入れに対するイメージはまだ良いとは言えません。
多重債務というのは複数の場所からお金を借りる事で、借金自体が返せないどころか増えてしまう状態を指します。冷静になればそうそうなってしまう状況では無いのですが、そうは言っても前例の多さから借り入れ利用前から不安になっている方は多いですよね。
多重債務には絶対なりたくない…そう考える方向けに、今回は多重債務にならないためのコツや考え方について書いていきます。借り入れ前で不安な方も借りている最中の方も、借金で生活を崩したくないという方は是非一読下さい。
収支計算で借金返済に注力する
借り入れを返済するためには、まずは毎月のお金の流れを計算する事…収支を把握するのが先決です。これには家計簿などが有効で、借り入れの有無に関わらず、普段からお金のやり取りには敏感になっておきたいところです。
(⇒住宅ローン返済にも家計簿が効果的な理由)
収支を把握して日々の無駄な出費を割り出せば、その分返済の余裕も生まれてくるという事です。地味でこそあれ、その効果は決して馬鹿にできません。無駄なんて無い…と思わずに、まずは一度試してみましょう。
借り入れを増やす前に必要かどうか考える
住宅ローンなど大きな借り入れの返済中の場合、すぐに終わらないので返済途上であっても別件で急な入用が発生することがあります。その場合は住宅ローン返済に差し支えない範囲で借りる事もしないとなりませんが、簡単に考えてはいけません。
すでに借り入れがある場合、当然返済能力が何もない状態よりも劣っている事になります。そんな状況下で生活費ならともかく、娯楽費用の為に借りてしまうというのはナンセンスです。さらに身内の冠婚葬祭となると祝儀など結構な額が必要になる場合もありますが、そういう時だからこそ一言断りを入れたり、融資を受けずに娯楽品を我慢する事も大事なのです。
大きな借り入れを先に済ませよう
大きな借り入れ…それこそ住宅ローンがあるならば、前述の通り返済能力が著しく下がっていると言っても言い過ぎとはいえません。そんな状態で借り入れを作らないのは元より、まずはすでにある借り入れを完済する事を進めましょう。
他に欲しい物があっても大きな借り入れを済ませておけば、また返済能力が戻ってからなので特に神経質になる事はありません。気負うよりも気負わない状態で新しく借り入れを作る方がよっぽど建設的なのです。
借り入れは一度に一つが基本
住宅ローンは支払いが長くなるので生活の一部のようになってしまいますが、お金を借りるのは一度に一回、一カ所のみにしておくと、返済がシンプルで金利も少なくて済みます。
これだけを理解しておけば借り入れの無駄遣いは無くなるはずなので、借り入れがあるなら常にそのことを忘れないようにしましょう。