住む場所の関する最大の疑問

私達が生きていく上では衣食住の3つが欠かせないと言われています。確かに人間が生命を維持するには食事は欠かせませんし、着る物が無いと外を歩く事すら出来なくなってしまいます。この3つはどれかが欠けただけでも人間らしい文化的な生活が困難になります。

中でも重要なのが住…住む場所の確保ですね。住む家がないという事が問題視された頃にはホームレスやネットカフェ難民などが取り上げられたように、切羽詰まった日々を過ごさないとなりません。さらに定住する場所が無い人というのは社会的な信用も著しく欠けるので、まともな仕事に就く事すら困難になります。仕事が無いとお金も無くなり、真の意味で死活問題に関わります。

まともな住む場所の確保となると、大体においては二つに絞られます。まず一人暮らしに多いのがマンションやアパートなどの賃貸…部屋を借りて住まう事です。そしてもう一つが住宅ローンを組んでマイホームを購入する事ですね。この二つでは大きく意味合いが異なり、どちらが良いのかというのは毎日のように論争が行われています。
(⇒住宅ローンとマンションはどちらが良いのか?

住宅ローンと家賃の差は早期であればあるほど開く

実際にどちらがお得かというよりはどっちにどのような利点があるかをまずは考えておくべきですが、単純に住むために発生する費用の差で考えると、『住宅ローンは早く組めば組むほど家賃よりお得』という事になりやすいです。

ここで言う購入における『早い』というのは、年齡の事を指します。若いうちに購入して長いことその家に住めば住むほど住宅ローンの支払金額と家賃の総支払額に差がついていくのです。

従って住宅ローンが組める最も若い年齡と言えば二十歳であり、出来れば二十代に自宅を購入して住宅ローン支払いを開始すれば、諸々の費用を考えたとしても、賃貸の支払いよりも住宅ローンの支払額が安くなるのです。

しかし収入における年功序列がまだまだ強い日本においては、二十代の給与では住宅ローンの審査に通過しない場合が多いです。従って最も日本で多い住宅ローン利用年代というのは三十代であり、この年代でもまだ家賃よりはお得になります。

しかし、四十代になると家賃との生涯における支払金額の差は少なくなり、五十代以降はその時点でローンは組まず、マンションに住み続ける方が安上がりになってしまいます。住宅ローンは収入との兼ね合いが重要であり、最高の条件で購入するには難しいのもまた現実でしょう。

修繕費などの費用にも注意

そして家というのは長く住めば住むほど痛み、修繕費というのがやがて必要になります。もちろん若いうちに購入しておけば修繕費を加えても安いのですが、自分がある程度老いてから購入した家の場合は、割高感が否めません。

住宅ローン開始時点の年齡というのを想定しておく事で、自分にとって住宅が必要かどうかを違った視点で見る事ができるでしょう。